腰椎分離症とは？

腰椎（腰の部分にある脊椎）が疲労骨折することによって発症する疾患です。

症状

腰痛
特に運動や前かがみの姿勢で痛みが増します。
下肢に広がる痛み
まれに、神経に影響が出ると脚に痛みやしびれが生じることがあります。
腰の動きの制限
痛みによって腰の動きが制限されることがあります。

どんな人がなりやすい？

特に成長期の若年層や、激しい運動を行うスポーツ選手に多く見られます。
スポーツにはジャンプや腰を捻る動作など日常であまり使わない動作が多く存在します。
腰の反りやひねりを繰り返す動作が原因で発生することが多いです。腰椎の椎弓部分にストレスがかかり続け、骨に小さな亀裂が入ることで起こります。

放っておくとどうなる？

もし何年も放置されたままの状態が続いてしまうと骨と骨とのズレが生じて腰椎分離すべり症というものに進行してしまいます。
腰椎分離すべり症になってしまうと痛みはもちろん、ズレた骨が神経を圧迫しシビれなども引き起こしてしまうのです。
こんな恐ろしい症状ですがスポーツは続けたい…そんな人のための予防法としてはやはり筋トレとストレッチが効果的です！

治療と対策

安静

痛みがある間は、運動や腰に負担のかかる活動を避ける。

コルセット

腰椎を安定させ、動きを制限するためにコルセットを装着することが推奨されます。

ストレッチと筋力強化

腰椎周りの筋肉を鍛え、姿勢を保つ筋肉を強化します。

リハビリテーション

理学療法士の指導のもとで、腰椎に負担のかからない姿勢や動作を学びます。

腰椎分離症は早期発見と治療が重要です。
症状が長引く場合や、神経症状（脚のしびれなど）がある場合は、医師に相談し、
必要に応じてMRIやCTなどの精密検査を受けることが推奨されます。